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2006年3月 4日 (土)

「バービー・クロニクル」を読んで思い出に浸ろう

415208318209tzzzzzzz1 この「バービー・クロニクル」というのは、アメリカのジャーナリストや作家や、とにかく大の大人の女たちが「バービー人形とはなんぞや」ということを真剣に論じた本だ。あんまりおもしろくて、息もつかずに読んでしまった。

日本では「ジェニーちゃん」の方が有名で、ウチにも二体のジェニーがいた。もちろん、年に一度しか登場しない上に気軽にさわれない雛人形なんぞよりも数倍身近な存在だった。(最近知ったが、雛人形とは結婚式の模様を表現したものだという。女の幸せ=結婚、という封建的思想を感じさせるのもイヤだが、誰をどこに置くべし、と配置が決まっているのも堅苦しくてイヤだ。これにひきかえ、ジェニーのなんと自由なことだろう。ジェフ君と同棲もよし、一人で贅沢に暮らさせるもよし、お友達人形を集めてキャンプ生活させるもよし。職業はなんでもアリで、規則はない)。

しかし本家アメリカでは、バービーが異常にスリムで脚長の体型をしているところから、「少女たちに非現実的なモデルを提示して自己否定の感情を引き起こし、ひいては過激なダイエットや拒食症の一因となる」など、昔からいろいろ批判の声があるようだ。

こういうことはジェニーにもあてはまる。ただ、私にとってジェニーは自分の分身ではなく、なにかペットのように世話する存在だった。彼女は長いブロンドやおメメぱっちりの顔を誇ってはいなかった。服よりも、もっぱら家具をそろえることに専心していた私に異議を唱えもしなかった。ミニチュアのティーセットでお茶を飲み、アンティーク風に作ってやった部屋の中でじっと物思いにふけりながら、私の帰りを待っていた。彼女は極上の女だった。それでいて人懐っこく、友達の家で開催されるファッションショーでは気軽にモデルを務めてくれた。

そうだ。私も妻という名の贅沢品を持っていた時代があったのだ――ただし大人ではなく子供の頃に。

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