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2006年3月30日 (木)

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54  キャサリン・ダンの「異形の愛」という本があって、今は遠い、引っ越す以前の図書館で見つけた。ストーリーもいいけど、まず表紙がいかにもゴシックで、イケてた。(残念ながら画像がないのでコレは関係ない写真です←)

冒頭で、フリーク・ショーの団長である父が子供たちに向かって、思い出話をしていて、「ママがギークだった頃はな……」と語りだす。そのママというのは、生きたニワトリ(ガチョウか七面鳥だった気もする)の首を歯で噛み千切り、それを見世物にして稼いでいた。

フリーク・ショーとは、グロテスクなショーを見せる、サーカスか見世物小屋のようなものだ。昔のアメリカで大流行し、TV放送していた時代もある。後で調べたら、「事実は小説よりも奇なり」で、本当にこの本に出てきたようなシャム双生児や、もっとスゴい奇形スターがぞろぞろ実在した。

「自立」どころか大金を稼ぎ出す、誇り高く、野心家のフリーク芸人たち。そんなショーの世界で育った主人公の少女は、「見た目がグロければグロいほど良い」という逆説的な価値観を持ち、自分がたいした奇形でないことを気に病んで育つ。元ギークのママも、なんとかしてスゴい怪物のような子を産もうと、有害薬品を使って試行錯誤したあげく、しまいにはボロボロのヤク中ばあさんになってしまう。

何が良くて何が悪いのか、何が不幸で何が幸福なのか、読み始めた瞬間からすべてが曖昧になってゆく。そんなところが、よだれが出るほど好きだったこの本。もう一度読みたい。でも今住んでる地域の図書館にはないし、街の古本屋でも見かけたことがない。Amazonで探そうとしたら、ここにもない。絶版になったらしい。悲しい……。

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