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2006年6月

2006年6月26日 (月)

「大吸血時代」デイヴィッド・ソズノウスキ著

476300601009_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1  これはおもしろい!「大吸血時代」。しかも表紙の顔がシュールだ・・・。

ほのぼの系ストーリーは苦手なんだけど、設定がユニークだから許しちゃう!

というか、私はもはや本筋はどうでもよくて、設定を読んで大喜びしてる状態。でもオカルト好きじゃない人も、子育て奮闘記みたいな感じで楽しめるかもしれない。

舞台は、人類がすべてヴァンパイアになってしまった世界。獲物がいないから、もう狩りはしない。フツーに働いて、お給料をもらって、工場産の人工血液を買って生活してる(主人公も血液販売会社のオフィスで働いている)。

誰もがヴァンパイアなので、夜だけ動き出す世界。食べ物がいらないので、電球やガムテープだけを売ってるコンビニ。人気のリゾートはアラスカ(夜が長いから)。誰も子供を産まないので、自分の子供時代の写真を持ち歩き、お互いに見せて楽しむオフィスの人々(いいかもしれない)。

「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」にでてきたような、子供のうちにヴァンパイアになって成長を止めた人々は、「スクリーマー」と呼ばれる(かんだかい声で喋るから。あと経験は積んでいても自制心をつかさどる脳神経が子供のままだから、すぐキレてわめき散らす)。

静かでダークで、行き止まりの袋小路みたいな、なんとなく物悲しい世界。でも猥談も流血もちゃんとアリ。と、サービスもしてくれてるから許しちゃう

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2006年6月25日 (日)

黄色い花の物語

Photo_9  近所で買ったガーベラ。&カスミソウちょっぴり

  それで思い出したある日の出来事……

それは私が川崎に住んでいた頃のこと、

 ウチに向かう途中の彼から電話がかかってきた。私のために花を買ってくれると言う。私は「それなら黄色がいい」と頼んだ。黄色い花は、他の色の花と比べて長持ちする(このことは、題名は忘れたがドイツ人が書いた節約術の本にものっている。決して気のせいではない)。

 私たちの恋も黄色い花のように長持ちしますように。彼はシャイだけど堅実な人。きっと、今度こそうまくいくわ。

 ところが、彼が持ってきたのは真っ赤なバラの花束。理由は、「きみにはやっぱり赤が似合うと思った」からだそう。私はそれを花瓶に生けた。喋っている間、彼は私を見ていなかった。彼はただ、自分が買ってきた花束を、憑かれたようにウットリと眺めていた。

突然、私の頭に、「アメリカン・ビューティ」という映画のワンシーンがよみがえった。中年のおじさんが娘の友達に恋してしまう話なのだが、おじさんの妄想の世界が耽美で笑ってしまう。たとえば、少女がバラの花びらでいっぱいの風呂につかっている。女性のみなさんは、これをさらに頭の中で編集し、バラ風呂に入っている美少年を想像してみよう。真紅の花びらの中から、彼の肩から上と、ひざ小僧だけが見えている。彼はその膝をゆっくりと左右に開き、低くかすれたあま~い声でささやく。

「ねえ……洗ってくれる? オレ、すっげぇ汚れてるから……このままじゃ、おまえの中まで汚しちまいそう……」

とまあ、そんな映画だ(あまり説明になっていないが)。

とにかくそれを思い出したので、彼に言った。

「この花びらをむしって、バスタブに浮かべて一緒にお風呂に入るのと、白いシーツの上にまいてその上で寝るの、どっちがいい?」

彼はそっぽを向いて聞こえないフリをした。それから、話をそらした。

その時とっさに、目に浮かんでしまった。それは私たちの未来の姿。私の目を見ない彼。話しかけても顔をそむける彼。悦びも情熱も早々と失せて、退屈な冷めた夫婦になる私たち。

二週間後、私たちは別れてた。(そして小宮、いまだ独身)

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2006年6月18日 (日)

置物のリメイク・ポンペイ風

_016  ←薔薇公爵様から譲っていただいたミニ噴水。電池を入れると、天使の口から水がでてきます。

 1.屋外・浴室用ペンキ(噴水だから濡れても平気なように)、アンティークホワイトで塗装

 2.乾いたら今度はプラモデル用の金色の塗料を塗る

3.再び白のペンキを塗る(金箔が剥がれた状態を表現するため&ポンペイの石材は白いんです)

_018 これは何だ!! 天使の噴水・ポンペイ風(のつもり)

 

 

 そうです。昨日、Bunkamuraミュージアムの「ポンペイの輝き」展を観に行ってまいりました。

いちばんのトキメキ、それはもちろん「鞘入りの短剣」。石化してボロボロだけど、それでも形がはっきりわかる。あああ、なんて愛おしい!

よくファンタジー小説などに「短剣」とあるが、私は包丁程度の大きさのものだと思っていた。短剣は長剣より軽いためか、ヒロインの護身用武器としても人気が高い。たとえばE・R・バローズの火星探検シリーズにでてくるデジャー・ソリスは、しょっちゅう短剣で人の心臓を刺していた。それも、ひょいと懐から取り出すような印象があったのだが……。

しかしここに展示してある短剣はどう考えても懐やドレスの下にちょこっと隠せる代物ではない。けっこう大きくて、長剣の2分の1くらいの長さがある。身に付けるとしたら、しっかりしたベルトで腰に巻いておくしかない。なかなかタフな武器という感じて、プロが使えばかなりの殺傷能力があったと思われる。

そして私がイメージしていた包丁サイズのものは「ナイフ」と書かれて飾ってあった(小さいからというより片刃だからかもしれない。剣は基本的に両刃だから。でも抜いて中身を見られる状態ではない)。

そして、なんといっても金庫。これもかなりデカくて、ちょっとした衣装ケースのようだ。説明によると、蓋についている金属の飾りを順番に動かすことで開くという。ステキ!まるでインディ・ジョーンズの世界のよう。

私は数字嫌いなので、暗証番号とかいうものが苦手だ(生年月日など、わかりやすい番号にすると危険だ、といわれても困る)。でもこういう、「まずライオンの飾りを左にひねって・・・」とかいう金庫なら、きっと楽しく覚えられるだろう。いいなあ。ポンペイの金庫・・・・。しかし私の場合、金庫を持っていたところで入れるものが何もないのだった。

 

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2006年6月11日 (日)

「ふしだらかしら」ジェーン・ジャスカ著

490178467601_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 最近みつけたおもしろい本、その名も「ふしだらかしら」。

自らの体験をもとにしたドキュメンタリー。66歳の英語教師ジェーンが個人広告を出し、セックスフレンドを募集する。なんとまあ、ファンキーなおばさんもいたものだ。

この人は、若い頃は太りがちな体質だったこともあり、あまり相手に恵まれなかったという。離婚して働きながら子育てしていたので、デートどころではなかったこともある。最後のロマンスを求めて、一念発起する。

カバーの折り返しにある著者略歴で顔写真をチェックしてみたら、あらキュート!(ただし当人いわく「美容整形は受けたことがなく、脱いだら年相応」とか)

さて全国津々浦々から68通の交際申し込みが届く。もちろん相手もお年を召しているので、会ってはみたもののあまり役に立たないおじいさんもいる。しかし「こんなおいしい話があっていいのか!」と驚くようなラッキーな出来事もある。

 大爆笑だった箇所が、

「ジョンの脚は剥製にして博物館に置いて、すべての人に見てもらうべきです。(以下ジョンの描写)私は、自分の口の端を指で触れて、よだれが出ていないかどうか確認しました」

 おもしろい、おもしろいよおばさん。

このジョンという人のセリフがまたオツで、

「今回こんな大冒険に乗り出したことで、心身ともに少しすり減らしてしまったんじゃないかと思っていたからね。ずいぶんと傷ついたんじゃないのかな?」

 やられた! 人間60過ぎともなると、口説き文句も冴えてくるのか。

 しかしこの同じジョンが後日、「きみを最後に、もう他の女性と浮気するのをやめてシーラ(長年の彼女)に貞節を尽くすことにする。前からそう決めていた」と宣言する。(死んでしまえ、このエロジジイ)。

 これに対してジェーンは、こう回想する。

「この冒険の途上で出会ったほとんどすべての男性にとって、私は『試験台』であり、『打ち止め』であり、『最後尾』であり、『置き土産』だったのです。(略)私は路傍の一里塚でした」

 わかる、わかるよ、おばさん。人を勝手に一里塚や試験台にしちゃうのは、なにもおじいさんだけじゃないですから。

 そしてあとがきには、

「私も幾度かは、長年の友人に話してみようとしたのですが、ついに彼女はこう言いました。『どんなことでも支えになるつもりだけど、セックスの話だけはやめて』。それで、私もあきらめたのです。その代わり、一人っきりの自宅でパソコンの画面に向かって話しかけるようになりました」

 あらやだ、私みたい! というわけで、今日もあやしい小説なんぞを書きながら夜が更けてゆくのでありました。

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2006年6月 7日 (水)

ゴシック・アクセサリーのお店です

Photo_8 ←デザイナーさんからいただいたおみやげ ローズフレーバー・ゼリー(衝撃の味)。

 薔薇公爵様のアクセサリーブランド 

 SUPPURATE SYSTEM のウェブショップがオープンしました

       http://ssnet.ocnk.net/

 廃墟に囚われた騎士の朽ちた鎖、氷の中を舞う薔薇の花びら、落ち延びた王女の冠・・・などなど不思議なものがあれこれ。

 ご存知の通り、わたくしも製作スタッフの一人としてお手伝いしております。デザイナーの方々の、凄艶で奇想天外なアイディアに驚かされつつ・・・のんびり完成を祝う間もなく出荷で旅立ってしまう品々ですが、みなさまはどうぞゆっくりご覧くださいね。

 

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2006年6月 5日 (月)

すてきな聖歌(?)などなど

きのうの日曜日、tsuda奥様のあとにくっついて、かなり久々に、オペラというものに行ってまいりました。

http://www.halproduction.jp/thc/

さてこの日はtsudaご夫妻の友達だという、アラスカ愛好会の人々も一緒だった。アラスカ・・・。あんな寒くて辺鄙なところに行くのはよほどの物好きだろうから、変人に違いないと思ったが、たんに旅行好きの愉快な人々だった。 しかも、凄いタフでワイルドなのかと思ったら、船酔いやセスナ酔いの話で盛り上がっているところをみると、普通の人間らしい。

オペラのことはまったくわからん私だが、第一部の賛美歌みたいなのがツボで、感動のひととき。ああステキ。私は元々 ボーイズ エアー クワイア とかリベラとか、ボーイソプラノ大好きなので、知ってる曲がけっこうあった。(プログラムを見たら、モーツァルト作曲とあった。そうか、あれはモーツァルトだったのか……!)いっそ客席から一緒に歌いたかったが、普通のライブではないので歌ってはいけないらしい。

この時出演したソリストの一人、キュートなソプラノ歌手がtsuda奥様のお知り合いのお嬢さんなのでありました。

そのずっと横に、ステキなヒゲのおじさま発見! これまたソリストの、バスだかバリトンだか、ちょうど私の席のまん前にいたのでよく見えた。お声もさることながら、黒の正装姿がゴッドファザーにでも出てきそうで、とってもセクシー。

しかしこの人、楽屋前に私服でおられるのを見たら、おじさまという年でもなかった。かといって、貫禄がありすぎておにいさんとも呼びにくい。おばさま方に取り囲まれて談笑する様子がこなれている。しかも、私服だとメガネ。たぶん、自分でもメガネ無しの方がセクシーだと思って、舞台では外していたのだろう。では、舞台にいたとき歌いながら楽譜をパラパラめくっていたのは何だったのか。ろくに見えてもいないのに、格好だけ楽譜を見るフリをしていたのだろうか?(舞台のしきたりのことはよくわからないが、見てなくても何でも楽譜を持たなきゃならない決まりでもあるのだろうか?) なんだか、不思議な世界でありました。

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