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2006年6月11日 (日)

「ふしだらかしら」ジェーン・ジャスカ著

490178467601_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 最近みつけたおもしろい本、その名も「ふしだらかしら」。

自らの体験をもとにしたドキュメンタリー。66歳の英語教師ジェーンが個人広告を出し、セックスフレンドを募集する。なんとまあ、ファンキーなおばさんもいたものだ。

この人は、若い頃は太りがちな体質だったこともあり、あまり相手に恵まれなかったという。離婚して働きながら子育てしていたので、デートどころではなかったこともある。最後のロマンスを求めて、一念発起する。

カバーの折り返しにある著者略歴で顔写真をチェックしてみたら、あらキュート!(ただし当人いわく「美容整形は受けたことがなく、脱いだら年相応」とか)

さて全国津々浦々から68通の交際申し込みが届く。もちろん相手もお年を召しているので、会ってはみたもののあまり役に立たないおじいさんもいる。しかし「こんなおいしい話があっていいのか!」と驚くようなラッキーな出来事もある。

 大爆笑だった箇所が、

「ジョンの脚は剥製にして博物館に置いて、すべての人に見てもらうべきです。(以下ジョンの描写)私は、自分の口の端を指で触れて、よだれが出ていないかどうか確認しました」

 おもしろい、おもしろいよおばさん。

このジョンという人のセリフがまたオツで、

「今回こんな大冒険に乗り出したことで、心身ともに少しすり減らしてしまったんじゃないかと思っていたからね。ずいぶんと傷ついたんじゃないのかな?」

 やられた! 人間60過ぎともなると、口説き文句も冴えてくるのか。

 しかしこの同じジョンが後日、「きみを最後に、もう他の女性と浮気するのをやめてシーラ(長年の彼女)に貞節を尽くすことにする。前からそう決めていた」と宣言する。(死んでしまえ、このエロジジイ)。

 これに対してジェーンは、こう回想する。

「この冒険の途上で出会ったほとんどすべての男性にとって、私は『試験台』であり、『打ち止め』であり、『最後尾』であり、『置き土産』だったのです。(略)私は路傍の一里塚でした」

 わかる、わかるよ、おばさん。人を勝手に一里塚や試験台にしちゃうのは、なにもおじいさんだけじゃないですから。

 そしてあとがきには、

「私も幾度かは、長年の友人に話してみようとしたのですが、ついに彼女はこう言いました。『どんなことでも支えになるつもりだけど、セックスの話だけはやめて』。それで、私もあきらめたのです。その代わり、一人っきりの自宅でパソコンの画面に向かって話しかけるようになりました」

 あらやだ、私みたい! というわけで、今日もあやしい小説なんぞを書きながら夜が更けてゆくのでありました。

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コメント

はじめまして妖魔の小部屋さん。
実は私は、73歳!どうしてあなたのブログにたどりついたのか・・・わかりません。ところがわたしの心情とぴったり合致していそうな『ふしだらかしら』必ず読みますわ。図書館へひとっとび。

73歳って、健康ならば案外悪くないものですよ。多分あなたは73歳のなにかを知りたいでしょうね。そう、好奇心っていうやつ!それがあるがぎり、ひとは決して老いないものよ。これだけは経験から申し上げます。

投稿: ゴーティエ | 2006年6月13日 (火) 09時50分

 ゴーティエさま、はじめまして。
 すてきなコメントありがとうございます。

 この本の著者のように、自らの体験を率直に語ってくれる年上のご婦人は、私の周囲にはいませんでした。お説教やきれいごとではなく、過ちも失敗も含めて自由な視点から話してくれたらどんなにかためになっただろう……と思います。

 ところで、私も「案外悪くないなあ」と思える73歳になりたいですよ!

投稿: 小宮 | 2006年6月18日 (日) 18時27分

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