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2007年3月25日 (日)

毛の質感がフワフワ。「ハッピーフィート」

Happy_feet  ペンギンの繁殖行動は本当におもしろくて、私が好きなものの一つ。イルカの、ギャングのグループ抗争のような世界も大好きだが、ペンギンはそれとはまったく違った意味でおもしろいのだ。この映画では、そんなペンギンの実際の生態を踏まえつつ、ほどよく脚色されていてたいへん楽しい。

ペンギンは鳥の一種だけあって、現実にも歌でお見合いする。

オスとメスが出会うと、向かい合ってお辞儀をして、おもむろに合唱。何かが気に入らないと離れていって、また別の相手と向き合い、お辞儀→合唱。気が合えばカップルに。メスは産卵すると、オスに卵を預けて出張。残されたオスは大きな輪を形成して寒さから身を守る。さらに、外側の方が寒いため、内側と外側のメンバーを刻々と入れ替えて不公平にならないようにするという協調性!

ペンギンの本は色々あるだろうけど、私が読んだのは動物行動学の本「良い父親、悪い父親(ジェフリー・M・マッソン著)」↓

Book_1 動物に対して人間が持っているイメージの一つに「すべてのオスは西部劇風の流れ者で、子育てはしない」というのがあるが、それを払拭する、反証の素材を集めた本。ペンギンは、オスが卵を抱く種として紹介されている。

ペンギンがいったいどんな基準で、歌から相手の好き嫌いを判断しているのか、人間には想像がつかないところ。でもグロリアの美声は本当にクールでセクシー。ペンギンにはこんなふうに聞こえているのだとしたら「なるほど、これならモテるだろうな」と思う。

でも、もし、歌を歌えないペンギンがいたら本当にカップルにはなれないのだろうし、魚が減っているのも本当だろうし、マンブル君のように水族館に収容され正気を失ったら二度と出てはこられないだろう。

 ペンギンたちの抱える問題は妙に現実的なのに、その解決法は超現実的でファンタスティック。そんな現実と虚構のコントラストが、なんともいえない物悲しさを醸し出す。なんか、けっこう悲しい映画だったな……。

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