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2007年3月18日 (日)

やっぱり観てしまった。「パフューム」

20061215001fl00001viewrsz150x1プラセンタ(胎盤)エキスという老化に効く美容成分がある。これが出始めた当初、「東南アジアで乱獲された猿を妊娠させ、その胎児を殺して作られている」という怪談があった。もちろんただの噂だが、じゃあ実際はどうやって作っているのかといったら、私はいまだに知らない。本当の製法を詳しく明かしてイメージを払拭してくれる会社があってもよさそうなのだが。

このように、化粧品には常に暗い側面がある。この映画もそんなお話……

天才調香師ジャン=バティスト、双子の処女から抽出したフェロモン(?)を、自分につけた。すると、叱りつけようと思ってツカツカ寄ってきた男の上司が、何だかわからないが出鼻をくじかれ、思わず丁寧な口調になってしまった。このへんは、ありそうで怖い。しかし最後にいくにつれてだんだん現実離れしたブッ飛んだ展開になってきます。

ただ、私だったら、もしすごく気に入った香りがあったら、たとえ調香師があの下郎だったとしても(いい気持ちはしないが)ためらわず買う。そういう意味で、美は道徳を超越したもの、と私も思う。この映画の結末は、そんなきわめて女性的な(どうしてかというと、たとえばお金や工学が正義を超越するという話だったら私は認めない。超越していいのは美や芸術やエロスだけなのだ)観念に基づいて、それを増幅させた表現だった。

ジャン=バティストの俳優は、演技が上手いというだけでなく、ルックスからしてすごいハマり役。なぜなら、私がMYジンクスの中で「男性として最も危険な組み合わせ」と思っている外見上の特徴をぜんぶ持っているから。この特徴のある人を3人ほど知っているが、性格にもちょっとした共通点があるのだ。べつに殺人犯になるという意味ではなくて、現にこの俳優だって(「パーマかけてるけど実は直毛なんです」といわれたら関係なくなってしまうが)、俳優として立派に活躍している。じゃあ何が危険なのかと言われると説明しにくいのだが、とにかくこういう感じの人がいたら、女性は間違っても、遊びや同情など、軽い気持ちで親しくしてはいけない。また、年上の女性にかわいがられる傾向にあると思っていたら、これも映画の中でちゃんと表現されていた。お見事!

 

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コメント

私もこの映画を観ましたよ。華やかさの裏にある暗さのあるストーリーが私は好きで、そこにセクシーさもありよかった。
 この映画を観て私が考えたのは、危険な人って普通の人が持ち得ない自然と体からでる独特の香りを持ってるのかなと。不思議と引き寄せられたりするのは、醸し出される雰囲気だけじゃないのかも。まあ近づいたら痛い思いするけどね。
 この映画ほどすごい香りがあったらぞっとするけど、その香りは理性や本能を超えた所にある禁忌を人に起こさせる魅惑の香りなのかもしれない。きっと罪深き香りですね。
 小宮さんの文章は、相変わらず独特の空気を感じさせます。毎回、楽しみにしてます。では、また来ますね。

投稿: F.未知 | 2007年3月31日 (土) 13時24分

未知様
コメントありがとうございます^^
やっぱりこれ観ました?
「特別な人は特別な香りを持っている」というのはおもしろい考えですね。そんな人がいたらきっと痛い目にあうのもまた一興!
香りは多分に趣味の問題なので、誰も彼もを虜にする香りなんてあるわけないと思いつつ、架空の世界にだけ許される表現としてすごい楽しいなと思います。


投稿: 小宮 | 2007年4月 2日 (月) 03時48分

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