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2007年11月19日 (月)

「牝猫」を観た

Imgp2662_2 たまたま「怪~Ayakasi~」というアニメの「牝猫」という3回シリーズを観たのだが、これが思いがけなくたいへんおもしろかった。
 まず画像が個性的でステキ!
 わたしも日本美術史はちょっとかじった程度でほとんど何も知らないが、何も知らなくても充分おかしいこのめちゃくちゃぶり。ふすまの絵などはもう完全にファンタジーの世界で、「こんな家あるわけない」としか言いようがないのだが、この破天荒さが良い。ある意味、昔の西洋人が考えた「日本のお屋敷」みたいな、「日本だけど日本じゃない」世界。そしてオープニングソングもラップで、なんだかお洒落だ……。

 物語は、ある領主の屋敷に化け猫が襲ってきて大騒動になるが、どこからともなくフラッと来た薬屋の男が退治してくれる(ちなみに無料でやってくれるのは、薬屋という副業があるためか)。

 と、本筋はありがちでつまらないのだが、味付けというか料理の仕方がおもしろい。

 化け猫とごたごたしているうち25年前の誘拐・監禁・殺人事件が明らかになってゆくのだが、このあたりはそのまま舞台を西洋の城に変えてもいいようなゴシック色の強い内容で、とても魅力的。
 「魔物には魔物の理屈があって、それは人間の常識とは違うのだ」と説明する薬屋。
 これはそのまま人と人との間の齟齬、たとえば犯人と被害者、あるいは男と女の認識や行動原理の違いとも置き換えられる。暴行殺人犯のじいさんが事件を恋愛仕立てにしたあげく、最後まで「わたしは嘘などついていない」と言い張るのも、とかく齟齬というものを体現していて良いと思う。

 この薬屋エクソシストには他の事件を扱ったシリーズもあるらしいのだが、よく見たら脚本家から美術監督まで、とにかくスタッフがぜんぜん違う。だから気になりつつも、あまり観たくない。

 ↑の写真はぜんぜん関係ないけど道端に落ちていたマゼンダ色の木の枝。何の木かは不明だが、自然の色にしては妙に鮮やかで驚き!

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