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2007年11月12日 (月)

鯉をみると思うのは・・・

Koi近所のおでぶちゃん。ショッピングバッグの似合いそうなバックシャンです。

肥満の原因となる遺伝子については昔から研究されていたが、最近ではそれを「倹約遺伝子」と呼ぶらしい。

 人類の歴史はすなわち飢餓の歴史といってもいいほど、太古の昔からつい最近に至るまで、食糧難の時代の方が圧倒的に長かった。だから人間は、摂取したカロリーをなるべく消費しないように、体内に貯蓄して節約するようにできている。しかし食料の豊富な現代では、この節約体質が肥満のもとになり、かえって健康を害する……というお話。

貧しさの中で生き延びるためのシステム、それが倹約遺伝子――。

 最近、これについて疑問に思うことがある。倹約遺伝子を持つ人間が、少ない食料と過酷な肉体労働の中で効率よく生き延びてきたのはわかった。では倹約遺伝子を持たない先祖たちは、いったいどうやって生き延びていたんだろう。

 

a)すぐれた運動能力を持ち、他人より多くの獲物をとることができたため、倹約遺伝子が必要なかった。

b)運動能力はないが、対策を講じ、罠や武器を作るなど、技術的な才能があった。

 中年になってから太る人も多いが、これは若い頃ほど獲物がとれなくなるため、体が「活動と消費」から「節約」に切り替えるのか(ただし古代人は平均寿命が30代という話もある。そうなると中年も何もない)。

 

 ところで、私も倹約遺伝子をあまり持っていない。それではすぐれた運動神経や工学的な才能があるのかといったら、それもまったく無い。

私と似た遺伝子型を持った先祖たちはいったいどうやって生き延び、太らないのはいいが、飢餓の時代には真っ先に絶滅したに違いないこの遺伝子型を現代にまで伝えたのか? 「人間はどうして太るのか」よりも、そっちの方がむしろ不思議だ。

ところで男女を問わず「ぽっちゃりした人が好き」という人は多い。「なんで?」ときくと「やさしそう」と言う。太めの人間がみんなやさしいのかというと大いに疑問だが(ぽっちゃりした女性といえば、むしろ男を尻に敷くタイプが多いような気がするのだが)、私から見てもなんとなく思うのは、

 太めの人は残虐性に欠ける。窮鼠猫を噛む、とでもいうような切迫した攻撃的な気分がいまひとつ薄い。それは、倹約遺伝子という最後の砦を持つがゆえの、ある種の余裕なのだろうか。

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