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2007年12月23日 (日)

ペプラーはエイリアンにさらわれてしまえ

Kc330001  今日の朝日新聞の「週間TVナビ」に、クリス・ペプラーという人がアメリカのTVドラマシリーズについて書いた文章がのっていた。たいへん良いことを言っておられます。本当に聡明な方です。

しかし最後の一言で、思わず新聞紙を引き裂いてしまった。

「出演のオファーが来たら? エイリアン役でいいからやってみたいね(笑い)。」

(↑実際にこのように書いてあった)。

「~でいいから」って何!?

エイリアンを……エイリアンをバカにするな!!!

SFを愛していて、「エイリアンでいい」ではなく「エイリアンだからこそやりたい」という人もたくさんいるはず。私だって、もしも女優をしていて、エイリアン役に選ばれたら涙を流して喜ぶ。

ドラマでも映画でも小説でも、SFは難しいと思う。宇宙人の描写も難しい。実際に誰も見たことがないものを形にするわけだから、説得力を出すにも苦労する。原作者、脚本家、特殊メイクアーティストや演出家たちが、汗水たらして創り上げているに違いない、空想上のエイリアン……

それを「エイリアンでいいから」とは何事か。

SFにたずさわるクリエイターたち、そしてエイリアン役だろうと人間の役だろうと、夢と誇りを持って真摯に取り組んでいる役者たちの、日々の努力に泥を塗るのか!!

現代の常識として「殺人鬼の役でいいからやってみたい」という人はいないはず。悪役だからこそ、ヒーロー役以上の演技力が要求されるかもしれないことを、みんな知っている。同じ理由から、「自閉症の役でいいからやってみたい」「クロマニョン人でいいからやってみたい」「ゲイでいいからやってみたい」という言い方をする人もいない。

「ゾンビでいいからやってみたい」というならまだわかる。なぜならゾンビはエキストラが多く、集団で登場し、個性もセリフもほとんどなかったりする。それでも、タダ同然の出演料で(実際タダの場合や、メイクも衣装も自前の場合もある)喜んで出演しているゾンビ役たちのことを考えたら、ちょっと有名になったからって「ゾンビでもいい」と軽々しくは言えない。

でもエイリアンはカイル・マクラクランだってやっている。デヴィッド・ボウイもやっている。ジョン・トラボルタもやっている。

 「エイリアン役でいいからやってみたいね。カッコ笑い」

 

 あんたなんかエイリアン役には100年早い。ほのぼのホームコメディのパパ役でもやるがいい!!

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