« オールキャラ・アウトロー「ジャンパー」 | トップページ | About Making »

2008年3月17日 (月)

ライラの冒険を観た

 ハのつく映画はつまらないし、指輪の話は硬派すぎて好みではない。私はホビットが嫌いだ。学校も嫌いだし旅も嫌いだ。ファンタジー映画を見ていると時々「あたしやっぱり都会人なの。ごめん!」と頭を抱えて逃げ出したくなる。

 最近のファンタジー映画の中では「ライラの冒険・黄金の羅針盤」が一番おもしろかった。そして一番違和感がなかった。

街並みがステキで、「ダークシティ」もよかったが、これもなかなかの映像美。片田舎なんかウロついてないで一気に北極へ行ってしまうところも、なるほどいいアイディアかもしれない。建物だけでなく小道具も乗り物もファッションもすべてオシャレ。緊張感はあるが同時に生活感もあり、何かしっとりした情緒を感じさせる。

ライラは期待以上に好感の持てる人物だった。おそろしく健全だが、宮崎アニメに出てくる「元気な明るい女の子」たちのようないやらしさがない。あくまでも自分自身の要求をベースに行動するという感じがどこかにあるので、わざとらしくないし、恩着せがましくない。

エンディングテーマも気に入った。ただ、最初からシリーズになっていて、一作目を観ただけでは謎が解決しない映画にはちょっとうんざり。

「あれ鳥?」

「いや、魔女の大群だ」

という会話の後、暗い空がアップになると、本当に無数の人影が飛んでいる。これがツボにハマって、しばらく笑いが止まらなかった。

ただ私の考えでは、魔女とはそれぞれが自分勝手に行動するものであって、群れるもんではない。集まるのは大晦日のサバトか、宴会の時だけにすべきだ。しかしこの映画の中では、まるで空軍部隊のように行動している。そして、これといって魔法技がない。単に飛行能力があって弓のうまい人々、というだけである(ちなみにホウキには乗っていない。自力で飛んでいる)。空中を浮遊しながら正確に矢を射るのはかなり難しいはずだが、それも魔法というよりは、日頃からしこしこ練習でもしていそうな雰囲気である。

もうひとつ、魔女は男を愛してはいけない(もてあそんだり、恨みを根に持つのは良い)。うかつにも愛してしまった時は自分ひとりの胸に深くしまいこみ、間違っても「この船に私の愛した男がいる」などと人前で口にするもんではない。魔女たるもの用もないのに朝の7時に起床してはいけないが、それと同じくらいいけない。

そんなわけで、原文はどうなっているのかわからないが、これは魔女ではない。セラフィナはたいへんカッコイイのだが、魔女として認めない。「仙女」とでもいった方がイメージが近い。だから私の中では仙女と呼ばせてもらうことにする。

コールター夫人の方がむしろ魔女的だ。ただし、「いかにも大人の男が考え出したようなヤな女」だなあ、と思わせるところがまだまだ未熟者だ。魔女はもっと激しく変でなければならない。魔女は権力と手を結んではならない。しかし私の魔女論はどうでもいい。もう寝るか。

にほんブログ村 映画ブログへ

「あなたのダイモン判定」をやった。守護動物は「トラ」(悪い気はしない)

映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」公式サイト

|

« オールキャラ・アウトロー「ジャンパー」 | トップページ | About Making »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/28889/11426664

この記事へのトラックバック一覧です: ライラの冒険を観た:

« オールキャラ・アウトロー「ジャンパー」 | トップページ | About Making »