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2009年10月

2009年10月26日 (月)

ことりのための小歌

015 :

:

腕を広げて飛び降りた

舞い来たるは鳥 彼女は鳥

最果ての街 散る羽毛

翡翠の翼 堕ちたとたんに黄金に染まり

.

不自由はしてない 肥えた鳩

おいしそうでしょ おいしそうでしょ

鴉はおしゃべり 懐疑と会議

小鳥は叫ぶ 籠の中

歌えど答えぬ モルタルの森

.

無欠の装備で生まれたはずが

惑えば迷宮 待つは鵺

袋路地には 開いた鳥籠

飛び込んだとたん 扉が閉じる

.

まあ待ちなさい あの窓から

雀たちに言伝たくして

五千年ばかり食いつなごう

そしたら塔にも登れるだろう

そしたら自由になれましょう

.

腕を広げて飛び出した

彼女は鳥 彼女は鳥

吐息はメタン 鬼火の翼

.

長い尾羽はほうき星

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2009年10月19日 (月)

薔薇ソフトクリーム

066 :0802  

またローズガーデン行っちゃいました。秋の薔薇は、なぜか水っぽくてフルーティなライチの香りがするんです(品種にもよる?)

 これからしばらく目をつむるとまぶたの裏をお花がぐるぐるしていそうです。

:

035 やはりあった! 定番の薔薇ソフトクリーム。薄ピンクでほんのり薔薇の香りがするけど、味はミルクでただのソフトクリーム。これどうやって作ってるんだろ。そういえば「薔薇ソースの伝説」とかいう長編小説があったような気がする……

005_2 変な生き物にチェリーピンクのロープをつけて散歩させてる夢を見た。その生き物は、胴体が犬で、鳥のくちばしがついてて鳥の脚がはえてて、頭のてっぺんには耳の変わりに、長細い真っ青な羽根が2本生えてる。そいつが人の家庭菜園のそばに糞をして、そこで働いてたおじさんに「困るなあ、ちゃんと片付けてよ」と言われ、こっちも「あ、今スコップ持ってきますので」と、なんだかとっても普通の会話……

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2009年10月 9日 (金)

好きな駅おやつ

001

駅の売店で売ってるジンジャーの細切り(¥160)。甘くてライム風味がきいてて、ドライフルーツ風に作ってあるショウガ。美味いです。タイ産だけど添加物が少ないのも魅力。

一服するときはストレートティーも買って、これを食べながら飲めば、気分はジンジャーティー。元気出ます。

ジンジャラーの心をくすぐるお菓子。私的に最近の駅おやつの中でスペシャルヒット!

003 これも好き。ポップジョイ・ストロベリー(¥120)。でもこれ系のお菓子なら、昔ながらのグリコのイチゴポッキー(スーパーで100円しない)でもいいかな~と思ってしまう。

003_2

002 これは駅じゃなくコンビニにあった、サントリー「炭酸文明」。こんなに個性的でウケるパッケージに出会ったのは久々で、なんとなく80年代を感じさせる。壁画風のイラストに「古代へGO!!」とヤケを起こしたようなキャッチコピー、なぜか「ローヤルゼリーエキス配合」と、わけのわからなさが良い。どうして炭酸文明なのかというと「炭酸の起源は古代エジプト文明に王族が飲んでいたブドウの発泡炭酸が始まりだから」と一応説明がついていて、たしかにマスカットみたいな味がする。もし別の名前をつけるとしたらノンアルコール・シャンパンとでもいうような飲み物。味はあまり期待しなかったけど、わりとおいしかったです。

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2009年10月 5日 (月)

「マドモアゼル・ルウルウ」と「ル オルラ」

010 「マドモアゼル・ルウルウ(ジイプ著 森茉莉訳)」。絶版で手に入らないと思っていたが、いちごが筑摩書房の「森茉莉全集8」という本に載っているというので、図書館で借りて読むことができた。

この小説(というか戯曲)は与謝野晶子も絶賛したというので、与謝野晶子や森茉莉がおもしろいというんだから、よほどイカすヒロインなんだろうと思っていたが、残念ながら私には何がおもしろいのやらわからない。

主人公のルウルウ(14歳)はフランスの上流階級の娘で、器用で奔放で才気煥発な女の子。父がバカロレアを受験させようとして家庭教師を雇っているが、詰め込み式の勉強を嫌っている。しかし新聞の政治欄はおもしろがって読み、歌手や俳優ではなく内閣議長を待ち伏せして見物して喜んだり、美少年には見向きもせず父の友人の枯れたオヤジに恋したりする。かと思うと、近寄ってきた若い男を審査する時にはしっかり野生の女の本能を発揮する(というのは、社会的地位や文化面ではなく、主に体力、気力、機転、運動神経など、生命体としての出来が自分より劣るので「あんなトロくて、男とも女ともつかないような人とは死んでも結婚しない」という。そこで物語が終わっているのだが、この終わり方もなんだか意味がわからない)。

何についても口をはさまずにはいられず、忙しく意見を吐きまくり、「落ち着いて考えてから言いなさい」と言われると「私は落ち着いて考えると逆に思考停止状態になる」と答え、「どうしてそんな話をするの」と言われると「頭の中にあることが自然に出てくる」と言うルウルウ。

こういう女、多少の個性の違いはあれど、そこらにいくらでもいるような気がする。そうしてこれからも、ハエのごとくあとからあとからわいてくるのではないかという予感がする。ルウルウは14歳だから「早熟なおもしろいお嬢さん」で通るのだ。しかし私の知っている女たちといったら、30になっても40になってもこの調子だから、そりゃあちょっとは頓知があったり趣味人だったりするかもしれないが、もう早熟ともいえずさりとて円熟したともいえない、早晩ただのうるさいオバハンと化す

(ところで、40歳に「なっても」などというのは正確でないかもしれない。身近にいる、ある50代のルウルウ風の女性は、彼女をよく知る者の証言によると「20代の頃はたいへんな気取り屋で、ろくに口もきかなかった」という。つまりこの人は昔からお転婆娘だったわけではなく、30年かかって14歳のルウルウの状態へと脱皮をとげたことになる。これは時代の変化が関係するのか、それとも何か個人的な事情がそうさせるのだろうか?)

 そんなわけで「マドモアゼル・ルウルウ」は何がすごいのかよくわからないのだが、同じ全集8に載っていた「ル オルラ」は、私にとっても文句なしにおもしろかった。

これはモーパッサンの怪奇短編小説で、訳もたしかに素晴らしいようだ。違和感がなくて流れるように読める。内容は、

ある男が、これといって理由もなく突然、鬱病のような状態に陥った。彼いわく、まだ発見されていない、目に見えない生物がこの地上に存在している。その無色透明の生命体が、人の脳や精神に関与して調子を狂わせる。そして生命力を吸いとり、催眠術のように人を操るという。

その生き物の謎めいた生態が、手でさわれそうな存在感をもって生き生きと描かれる。

そいつは場所にこだわるらしく、白い船とか白い家が好き(あるいは単に田舎が好き)で、男がパリとかルーアンとか都会へ逃れると一時的に影響力を失う。水とミルクを好み、部屋に置いておくと勝手に飲んでしまう……というところがなんとも、胃がぞわぞわするような気味の悪いあどけなさを感じさせる(残念ながらというべきか、とりあえず私のウチにはいないようだ)。男が目に見えない生物に関する本を借りてくると、彼が寝た隙にページをめくって盗み読みする。それを見つかって慌てて、椅子をひっくりかえして窓から逃げるなど、コミカルな一面も見せる。

主人公の妄想といえばそれまでなのだが、後半は「どうして存在しないと言い切れるのだ!」「誰にわかる!」と畳み掛けるような調子で次から次へと理屈を繰り出し、有無を言わさぬ迫力と妙な説得力がある。しまいには、そいつは別の星から来たのかもしれないとか、ブラジルではやつらのせいで村が過疎化したというエセ科学論文まで登場し、だんだんSFめいてくる。

 思い詰めた男はとうとう「自分がやられる前にヤツを殺す」と称して破壊的な行動を始める。ここまでくると、やはりこれは狂人の内面を描写した話なのか、という気がしてくる。でもこのUMA、私は大好き。

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