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2009年12月

2009年12月24日 (木)

「アバター」で映画酔い

Sub1 「アバター」観てきました。

 主人公ジェイクは、わたしの好きなJ・ティプトリーJrの「接続された女」の要領で、培養された異星人の肉体に乗り移り、異星の大自然を駆けまわる。

 初めて3D映画というものを観た。チケットと一緒に黒い眼鏡を渡され、これで観ると、なるほど映像が立体的に見えておもしろい。しかも気合を入れて最前列で観た。しばらくすると、ちょうど乗り物酔いに似た状態になってしまった。それなら眼鏡を外して観ればいいのに、初めての3D映画だから嬉しくなって、なにがなんでも最後まで眼鏡で見続けた。終わる頃にはもう、へなへなとなっている。一列後ろの席にいた中学生たちも「頭いてぇよー」「俺も途中からめっちゃ頭痛かった」などとぼやきながら去って行った。300円余分に払って映画酔いして、ふと「こんなにまでして3Dで観て何か意味があるんだろうか」という疑問が頭をよぎった・・・

 眼鏡は記念に持って帰れるのかと思ったが、外に返却箱があって、どうも再利用されるらしいので返した。

 地球人が異星人に襲われる映画は多いが、これはまったく逆の、地球人(というかアメリカ人)たちが異星へ押しかけていって大迷惑をかける映画。鉱石採掘しようとして現地人とモメたあげく、軍隊が爆撃機を持ちこんで現地の重要文化財を破壊し、住人を虐殺してパニックに陥れる。ある意味、地球が襲われる話よりもリアル。

 独自の文化を持つ誇り高いパンドラ星人。動植物は不思議なのだが、この文化や思想はとんでもなく変わっているわけでもなく、あくまでも地球のどこかにいそうな、歴史上の何かの部族と同程度の異質さだ。そして、言うことがいちいち正しい。地球人の方が病的である。異星人はもっと激しく不可解であってほしかったので拍子抜け。監督の思想は立派なんだけれども。

 最後の大団円は、しょせん夢物語という感じもある。しかし、こうでもしないと異星人があまりに気の毒だから、もうこれしかないといった感じだ。

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2009年12月15日 (火)

妖怪 肋骨男

011  健康診断で胸部レントゲンを撮った後、問診だというので呼ばれて行ってみると、個室にダンディな美中年の先生が座っている。ちょっと話してから、先生が机の上のノートパソコンをいじって、私のレントゲン写真を出した。それを見ると「む!?」と画面に顔を近づけ、肋骨の数をかぞえはじめた。それから今度は、定規で計ったりしている。そのうち「……ま、いいでしょう」というので、「はあ」と、そのまま出てきてしまった。

 何だったんだろう……

 こんなの思いついた。

 ○妖怪・肋骨男 

 クリスマスイブに深夜まで仕事をしていると、やつが出る。

ふと顔を上げてみると、部屋の隅に、黒いコートに身を包んだ痩せた男が座っている。彼はセクシーな声でささやく、

「俺の肋骨 かぞえてみたくないか?」

「いやです」と答えると、その人の肋骨を一本抜き取ってゆく。

「はい」と答えると、間近にせまってきて、コートの前をがばっと開く。すると、首から上は美しい男だが、コートの中身は骸骨である。彼は自分の肋骨を指さして言う。

「ここを見ろ。一本欠けてるだろう。実は、俺は去年の冬に……」

・自分を解雇した会社のビルの屋上から身を投げた

・ぶらぶらしている弟に注意したら金属バットで殴られた

・愛していた女に裏切られ、バイクで壁に激突した

・忘年会で先輩に無理やり飲まされ、泥酔して駅の階段を転がり落ちた

  などの話を、相手によって使い分けるが、本当の理由は謎である。

 ケーキやシャンパンをあげると、飲んでも食べても骨の間からこぼれてしまうので怒り出し、腹いせに肋骨を奪われてしまう。

 キャンディーをあげると、機嫌を直して立ち去ってくれるかもしれない。

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2009年12月 7日 (月)

ヨコシマ目線 T4

51uddv3vbl_aa240_1  レンタルカードの更新期限がせまっていたので、いそいで出かけて行って、まだ観てなかった「ターミネーター4」のDVDを借りた。パート3で「もう飽きた~」と思ったはずなのに。

ターミネーターは私の人生とともに続いてきたといっても過言ではなくて、なんだかこのままずるずると、生涯を通じて観ることになるのだろうか。

 パート1は本当に好きで、アクションも素敵だが、サラとカイルのベッドシーンも好きだった。スリリングで、カッコよくて、なによりサラがちゃんと生命をもってあの場面を生きていた。ヒロインが完璧なヘアスタイルと厚化粧でピンヒールをはいて、マネキン人形みたいな身体を見せてるだけの、他のつまらないベッドシーンとは違っていた。あれほどイカすベッドシーンは他のどんな映画にもない、と思っていたし、友達にもそう言っていた。

ところがこの「ターミネーター1」、近年になって改めて観たら、大変なことに気付いてしまった。なんとカイルが「自分は童貞だ」と告白しているではないか。それも遠まわしでもなんでもなく、かなりはっきり言っている。

レスタト不能説(ヴァンパイアになった時点で通常の生殖能力を失うという設定による)と同じくらいブッ飛んだ。

いったいどうして、最初に観たとき気付かなかったのだろう。子供の頃のことだから、わけもわからずポカンと、映像だけ見てカッコイイと思っていたのだろうか。それとも吹き替え作者が変わって、セリフが昔と多少違ったのだろうか。

 私は「処女がいい」なんていう男は、嫉妬深くて支配欲が強そうで大嫌いである。だったら「童貞が好き」という女も同じくらいイヤラシイのではないか。これは大変だ。二度と人前で「ターミネーター1のベッドシーンが好き」なんて言えない。私はあのシーンのサラが輝いていたから好きなだけで、べつに童貞が好きなわけでもなんでもない。

 だいたい、いい年した童貞なんていう現実にいそうな生々しいもん、銀幕の中にまで出してくれなくていいのに。

とはいえ、パート1が作られた80年代当時のアメリカではあれが新鮮だったのかもしれない。それに、あの場面のカイルの一連のセリフが、ある種の女性の自尊心をくすぐるかもしれないというのも、わからないでもないのだが。

 とにかくこのカイル・リース、最初で最後の情事に一発命中で子供を残していったという、すさまじい生命力の男である。そして「T4」に出てくるのは、未来世界で生活している10代のカイル。かわいくて薄汚れてて、声がとっても素敵。この頃からすでにタフガイ。当然童貞なんだろうけど、この顔だとまだ違和感ない。で、あの年下の女友達ともなぜか結ばれることなく、サラのもとにたどりつくまでに長い道程が待っているわけね……。

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