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2009年12月15日 (火)

妖怪 肋骨男

011  健康診断で胸部レントゲンを撮った後、問診だというので呼ばれて行ってみると、個室にダンディな美中年の先生が座っている。ちょっと話してから、先生が机の上のノートパソコンをいじって、私のレントゲン写真を出した。それを見ると「む!?」と画面に顔を近づけ、肋骨の数をかぞえはじめた。それから今度は、定規で計ったりしている。そのうち「……ま、いいでしょう」というので、「はあ」と、そのまま出てきてしまった。

 何だったんだろう……

 こんなの思いついた。

 ○妖怪・肋骨男 

 クリスマスイブに深夜まで仕事をしていると、やつが出る。

ふと顔を上げてみると、部屋の隅に、黒いコートに身を包んだ痩せた男が座っている。彼はセクシーな声でささやく、

「俺の肋骨 かぞえてみたくないか?」

「いやです」と答えると、その人の肋骨を一本抜き取ってゆく。

「はい」と答えると、間近にせまってきて、コートの前をがばっと開く。すると、首から上は美しい男だが、コートの中身は骸骨である。彼は自分の肋骨を指さして言う。

「ここを見ろ。一本欠けてるだろう。実は、俺は去年の冬に……」

・自分を解雇した会社のビルの屋上から身を投げた

・ぶらぶらしている弟に注意したら金属バットで殴られた

・愛していた女に裏切られ、バイクで壁に激突した

・忘年会で先輩に無理やり飲まされ、泥酔して駅の階段を転がり落ちた

  などの話を、相手によって使い分けるが、本当の理由は謎である。

 ケーキやシャンパンをあげると、飲んでも食べても骨の間からこぼれてしまうので怒り出し、腹いせに肋骨を奪われてしまう。

 キャンディーをあげると、機嫌を直して立ち去ってくれるかもしれない。

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