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2010年5月 3日 (月)

フランク・ブラングィン展観てきました

002  (オトコ)の絵をいろいろ残したブラングィン。なんだかすごく希少価値があるような感じがするのは、グラビアの絵画版みたいな絵じゃなくてとにかく男、それもガテン系の絵や版画が多いから。造船に興味を持ち、船員をしていた時期もあるという、自身も相当の「漢」らしい。客も、なんだかいつになく堅気の会社員風のおじさんやおじいさんが物静かにのそのそいた。この画家は川崎造船所の初代社長と親しかったというから、もしや会社で無料鑑賞券でも配っているのだろうか。

 少年たちがキュートな「りんご搾り」(缶ジュースの名前みたいだが)や、小船にワイルドな野郎どもがたわわにひしめく「海賊バカニーア」なんていうのも相当の名画だが、しかしなんといってもあやしくておすすめなのは「蹄鉄工」。なぜかマッチョとマッチョがキスしている! というか完全にキスしているわけではないが、もうキスする寸前、秒読み開始の状態だ。見ていると、静止画像の再生ボタンを押したように、このまま二人の顔がすーっと近付いていって、唇と唇がチューッとくっつく映像が見えてきてしまう。明るい昼の光の下で、周囲の目も気にせず、作業の合間にごく自然に濃厚なキスを交わす上半身裸の男ふたり……というわけではないのかもしれないが、とにかくラフで陽気な男の色気が表現されてるめずらしい絵。

 そして個人的に「白鳥」が最高。白鳥は、繁殖期には殺し合いが起きるほど凶暴な鳥というが、そのタフガイぶりと華やかさがよくあらわれている一枚でありました。

001

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